ワークショップタイトル :中小企業の採用活動について考える 〜「超大手志向」の今、中小企業が抱える課題とは〜
提案者氏名: 渡邉 潤(横浜市立大学大学院 データサイエンス研究科)
ワークショップの概要 :中小企業の採用活動は年々難しくなっており、特に新卒学生の獲得は大変困難な状況です。リクルートの調査によると、23年度卒の大卒求人倍率は大企業(社員数5000人以上)は0.37倍、中小企業(300人未満)は5.31倍と10倍以上差があります。理由として、新型コロナウイルスの影響によって大学生が安定志向になっている、少子高齢化による若者の獲得競争が激しくなっている等が考えられます。特に後者は今後より深刻になると考えられ、大企業に比べて知名度がない中小企業は採用戦略の見直しが急務です。本ワークショップでは、学生たちのペルソナとジャーニーマップの作成を通じて、学生の就職活動を可視化し、中小企業にとって効果的な採用戦略とは何かを考えます。
ワークショップの目標: 目標は、デザイン思考のフレームワークを用いて、中小企業の採用活動の課題を見つけ、より効果的な採用戦略を提案することです。まずブレインストーミングを行い、採用活動の課題を洗い出します。そして採用したい学生の人材像(ペルソナ)を具体的に設定し、ジャーニーマップを描きます。最後にジャーニーマップとブレインストーミングの結果を用いて、効果的な採用戦略、具体的にはコンタクトタイミングとコンタクト方法を提案します。
取り扱う課題 :中小企業の新卒採用の課題について
1. 応募者が少ない
2. 採用活動のための人手・コスト不足
3. 選考中辞退・内定辞退が多発している
4. 採用のノウハウがあまりない
キーワード : 就職活動、新卒、中小企業、人手不足
データとデータ源:
・「マイナビ2024卒大学生就職意識調査」(株式会社マイナビ 2023.4),
https://career-research.mynavi.jp/wp-content/uploads/2023/04/2024sotsu_syusyokuishiki_20230425.pdf
・「ワークス大卒求人倍率調査(2023年卒) 」(株式会社リクルート 2023.4.26),
https://www.works-i.com/research/works-report/item/230426_kyujin.pdf
・「就職白書2023 ~就職活動・採用活動の振り返りと今後の見通し」(就職みらい研究所 2023.4.7),
https://shushokumirai.recruit.co.jp/wp-content/uploads/2023/04/hakusyo2023_furikaeri_01-24.pdf
・「 2023 年卒 採用ホームページに関する調査」(株式会社ディスコ 2022.7),
https://www.disc.co.jp/wp/wp-content/uploads/2022/07/202207_hpchosa.pdf
・「就活生はどこに消えた 参加者激減、合同説明会はもう要らない?<就活研究隊が行く>」(北海道新聞2023.3.17),
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/817059
・「「採用活動をオンライン化しているか」就活生の45.1%が応募企業を選ぶ際の基準に」(タメニー株式会社2022.8.3),
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000642.000006313.html
デザイン思考の方法 :ブレインストーミング、ジャーニーマップ、ペルソナデザイン
期待される成果: 新卒採用における中小企業にとっての効果的な戦略(プロモーション内容、コンタクト方法、コンタクトタイミング等)
プログラム:
10:00 開始
10:00-10:10 アイスブレーキング(自己紹介)
10:10-10:40 事前分析資料の共有
10:40-11:20 ブレインストーミング
11:20-12:00 ペルソナ設計
12:00-12:50 お昼休憩
12:50-14:00 ジャーニーマップの作成
14:00-15:00 (採用手法×ペルソナ)効果的な採用戦略の検討
15:00-16:00 試作・発表資料作成
16:00-16:45 発表会(フィードバック、リフレクション)
16:45 終了