一般社団法人世界メッシュ研究所

MESHSTATSアプリケーションアイデアソン2024参加体験記

この記事はMESHSTATSアプリケーションのアイデアを募集するイベント、MESHSTATSアプリケーションアイデアソン2024 (2024年3月~2024年5月開催)の参加者である小田島洋斗さんの参加体験について紹介しています。

(所属は2024年4月の参加当時のものです)

[横浜市立大学データサイエンス研究科 小田島洋斗さん]

「見えないもの」を「見えるように」することの価値 

MESHSTATSアプリケーションアイデアソン2024に参加された小田島洋斗さんがMESHSTATS(※1)と出会いを通じ学び、気付いたことだという。 そんな、小田島さんがアプリケーションアイデアソン2024に2度目の挑戦に至った経緯をうかがった。 

MESHSTATSとの出会い 

現在横浜市立大学データサイエンス研究科で学ぶ修士2年生の小田島さん。学部生時代はどちらかというと勉強よりも部活動(弓道部)に力を入れておりメッシュ統計自体馴染みがなかったという。そんな小田島さんのMESHSTATSとの出会いは「メッシュ統計」という言葉の響きに純粋に惹かれ、研究室を選択したことがきっかけ。研究室に所属後、メッシュ統計を活用することで何かの社会課題解決に寄与できればと面白み・醍醐味を感じ、そこから本気で勉学に取り組みだしたと語ってくれた。 

アイデアソン初参加の苦い体験 

はじめての参加はアイデアソン運営実行委員でもある所属研究室佐藤彰洋教授からの勧めで、少しの義務感と漠然と「何か壮大なもの」を考えなければというプレッシャーと緊張の中、挑んだという。結果としては、同研究室からの参加者が受賞するなど非常に悔しい結果になったと振り返る。ただ、参加したことにより自身の発表準備や他者の発表内容を聞くことから思考の深さや資料の作り込み・見せ方、またメッシュ統計の使い方に対する理解不足など多くの学びがあったという。そうした気付き・学びが今回の再挑戦につながったと語る。 

悔しさからの2度目の挑戦 

メッシュ統計を使い社会課題を解決する意義だけでなく、見えないものを「可視化する」ことの価値・意味を知り、アイデアはシンプルに実用化を意識したアプリ(試作版)を作ることに注力し、挑んだという。 
アプリ開発においてデータ内容にこだわった為、複数データの結合や統合したデータに誤りがないか、作業工程にとても苦労したとのことだが、完成時の達成感はひとしおだったと振り返る。 
結果として受賞には至らなかったものの、アプリ開発まで取り組んだ事案はなく周囲の評価は高かった。何よりもこれまで参加に対し二の足を踏んでいた同研究室メンバーから「来年は自身もアプリを作りたい」と意欲的声が上がるなど周囲へ良い影響を与えられたのは大きな喜びになったと語ってくれた。 
また受賞者のアイデアは市場における価値に加え、事業として収益性まで考え抜かれており、そうした気付きを次回の挑戦につなげたいと意欲的な姿勢を見せてくれた。 

最後にこれから参加検討されている方へのメッセージ 

参加するまでは人前で発表することに大げさに言えば「怯え」があったが、この体験を通じて良いアイデアを出すことへの意味・意義だけでなく、じっくり考える過程や多様な人と議論する時間・アイデアを発露できる機会に意味があると強く実感しているという。 
だからこそ、より多くの人のアイデアや思いを知り、意見交換ができる場としてぜひ多くの方に気軽に参加してほしいと語る。また、メッシュ統計の活用方法を様々な観点から知る機会ともなっており、「メッシュ統計」をこれから知りたい!という人にもぜひ有効活用してほしい。 

※1 MESHSTATSとは、日本産業規格地域メッシュコード(JIS X0410)の独自拡張である世界メッシュコードに基づくDIaaS(Data Infrastructure as a Service)で、世界メッシュ統計を全世界規模で取り出し、分析、再集計を行う機能を有します。